コリフォドン類
コリフォドン類Colyphodontidae gen. et sp. indet.
製作日:2005年08月某日
熊本県は天草の御所浦において発見されし大昔の哺乳類.
夏休みのバイトはコイツの骨のクリーニングでした.
で,仕事の合間に描いた復元図.哺乳類は慣れないなぁ.
どう見てもカバに見えると仰るあなた,半分正解です.
カバをベースにして描きましたので.
というのもこやつのニッチ(生態的地位)がカバに近いと推定されるためで,
骨格は既知のアジア産コリフォドン類をベースにしつつ,
外皮は若干脂肪層の薄いカバの風情に.
また,顔つきは展示頭骨の観察から第一犬歯を若干小さめに.
実際にはもうちょっと首が長いかな?
まぁ想像図,復元図って言うより,妄想図,かな?
本当のことは骨しか知らないでしょう.

コリフォドン類は新生代の初期に反映した原始的な哺乳類のグループにて
子孫は現存しない.通称汎歯類.
名前の由来は哺乳類の特徴の一つである分化した歯,
つまり,切歯,犬歯,小臼歯,大臼歯の個数が哺乳類の基本とされる
上下・左右の顎にそれぞれ3・1・4・3個存在することから.
(なお,恐竜などでは歯の分化は基本的に見られない.
人間の歯の場合は2・1・2・3となる)

御所浦にて見つかったこの化石は知っている限りほぼ完全な頭骨1点と,
別個体の下顎1点,肋骨,背骨が多数で,
少なくとも私は今のところ四肢の骨は確認していない.
骨化石には堆積後?の破損が目立つ.
なお,地層は弥勒層群赤崎層,古第三系始新統(約5000万年前).
現在のところ科は確定しているが現存の属に含まれるものか,
あるいは新属新種となるのかは今後の研究と更なる標本の追加による.

当然ながら恐竜ではない.恐竜って言わないで….



(2005/08/28)

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